細菌16SリボソームRNA遺伝子に基づくDNAプローブを用いた歯周病細菌の同定

澤田 聡子, 苔口 進, 宮本 学, 澤田 弘一, 藤本 千代, 綿城 哲二, 弘末 勝, 清水 明美, 周 幸華, 栗原 英見, 新井 英雄, 高柴 正悟, 村山 洋二

研究成果: 雜誌貢獻文章同行評審

摘要

DNAプローブを用いたコロニーハイブリダイゼーション法による細菌同定は, 簡便性と定量性に優れ, 病原性細菌の検出・同定法として用いられている。本研究では, 歯周病細菌同定により特異性を持たせるために, この方法を応用して, 近年, 細菌の系統分類に用いられるようになった細菌16SリボソームRNA rRNA) 遺伝子をDNAプローブとして利用した。歯周病細菌のActinobacillzas actinomycetemcomitans, (Por-phyromonas gingivalisおよびPrevotella intermediaの16SrRNA遺伝子塩基配列から菌種特異的な可変領域を検索し, DNAプローブを作成した。このDNAプローブの上記3菌種16SrRNAに対する特異性をノーザンハイブリダイゼーション法で確認した。また, これらのDNAプローブが他の口腔細菌種に対して交差反応性がないことをドットプロットハイブリダイゼーション法で確認した。そこで, これらのDNAプローブを, 上記3菌種の標準菌株を用いたコロニーハイブリダイゼーション法による細菌同定に取り入れ, その同定手技を確立した。さらに, この同定法を, 歯周ポケットプラークから上記3菌種を検出・同定する実用に供した。
貢獻的翻譯標題Identification of periodontal bacteria using DNA probes based on bacterial 16s ribosomal RNA gene
原文複選分類
頁(從 - 到)475-485
頁數11
期刊日本歯周病学会会誌
40
發行號4
DOIs
出版狀態已發佈 - 1998

Keywords

  • コロニーハイブリダイゼーション
  • 細菌同定
  • 16S rRNA遺伝子

指紋

深入研究「細菌16SリボソームRNA遺伝子に基づくDNAプローブを用いた歯周病細菌の同定」主題。共同形成了獨特的指紋。

引用此